研究内容
心筋細胞の拍動と同期現象の学理
再生医療分野では、現代人の主要な死因である心疾患の画期的な治療法として、心筋細胞シートを患部に貼付する手法が開発されています。しかし、移植側と被移植側の同期不全による不整脈が懸念されており、接触する心筋組織間の同期が成否の鍵を握ると考えられます。本研究室では、大阪大学の 明石 満 教授との研究連携の中で発見した心筋細胞の拍動と接触力学の密接な関係(Nakano et al., 2021)を起点として、同志社大学の 山本 浩司 教授(中野研OB)ならびにベルリン工科大学の Valentin L. Popov 教授との緊密な連携の下、心筋組織間の力学的通信の学理を探求しています。