はじめに

ミッション

中野&大久保研究室(N&O-Lab)は、摩擦プロセスの物理モデリングを得意とする研究者(中野 健 教授)と、摩擦プロセスのオペランド分析を得意とする研究者(大久保 光 助教)が共同運営する研究チームです。全ての研究設備を共有し、教員二名の緊密な連携の下、研究と教育に邁進します(→メンバー)。


伝統の「自主性を重んじる自由な気風」の中で、各自が個々の研究テーマに取り組みます。全ての研究の交差点となる「摩擦プロセス」をキーワードとして、日頃から意見を交わし合い、柔軟な連携により共通の課題を解決し、互いの研究を深化させます。全員が集う定例会(週一回)での議論を通して、個々の異なる視点を全員で共有し、未来を担う研究者・技術者としての資質を涵養します。「知の研鑽」と「知の創造」を研究室の「最上位の目的」として全員が活動し、大学の研究室の使命(研究と教育の高度な両立)を果たします(→最新情報)。

メッセージ:学生の方へ

摩擦プロセスの研究には、無限の広がりがあります。研究対象はナノ(原子)からメガ(地球)まで。研究分野は物理(固体と液体の力学応答)、化学(極限環境下での界面反応)、生物(生体組織の接触相互作用)など。研究目的は科学(現象の機構解明)から技術(計測と制御の手法開発)まで。広大なこの世界へのアプローチは、理論・計算・実験のいずれも有効で、多種多様な摩擦プロセスの研究に「画一的なフォーマット」はありません(→研究目標)。本研究室の一員になった方には、様々なチャレンジを通して、個々の特性を活かした「独自の研究スタイル」を開拓し、自身の才能を開花させてもらいたいと思います(→研究内容)。


研究室への配属前は「摩擦のことを深く考えたことがない」という方が殆どかと思いますが、学部教育で修得した幅広い分野の学問を通して、みなさんには「摩擦プロセスにアプローチするための素養」が備わっています。更に本研究室では、配属後の初期教育として、研究に直結する「基礎学問の復習プログラム」(機械力学、情報処理)と共に、力学をベースとした「摩擦プロセスの学習プログラム」を用意しています(→参考資料)。様々な学問分野の知識を有機的に連結させて、充実した研究設備を利用しながら、個々の研究テーマに挑戦してもらいます(→実験設備研究室配属)。


研究室の見学の希望には常時応じます。事前にご連絡ください(→アクセス)。

メッセージ:研究者・技術者の方へ

摩擦プロセスに関連する科学と技術を守備範囲とする学問(トライボロジー)は、様々な分野が融合しながら発展すべき境界領域との信念から、異分野の専門家との「分野横断的な研究連携」を積極的に推進しています(→研究目標研究内容)。国内外の大学(ベルリン工科大学、インペリアルカレッジロンドン、京都大学、埼玉大学、東京理科大学、同志社大学など)の研究者や、各種事業の民間企業(自動車、家電、タイヤ、ブレーキ、ベアリング、シール、潤滑油、塗料、化粧品など)の技術者と連携して、様々な角度から研究を展開しています(→メンバー)。また、国が先導する大型プロジェクトにて、一翼を担っています(→プロジェクト)。


研究室の見学の希望には常時応じます。事前にご連絡ください(→アクセス)。社会人博士課程への入学をお考えの方も歓迎します(→卒業生研究室配属)。